すべてワン・ニャンのおなかから出てきた、いわゆる「異物」です！

一枚目は２８kgのワンちゃんが飲んでしまい、すぐに嘔吐させる処置をしたのですが、
何度吐かせても、弾力がありすぎて吐けなかった為、翌日おなかを切って取り出したおもちゃです！



二枚目は原因不明の腹痛と嘔吐で来院したネコちゃん
レントゲンを撮っても、造影剤を使っても、明確な答えが出なかったため
「翌日治まらなければ、おなかを切って原因を検査しましょう」
・・・と言っていたら、朝になったら便と共にこれが出てきました！！
飼い主さんに見せると、無くなっていたおもちゃであると判明しました！


元はこんな感じです


三枚目は950gの子犬ちゃんが食べてしまったアイスの棒！
食べる前と、その残骸です

本来子犬ちゃんは体に余分な蓄えが少ないので、嘔吐や下痢をするだけで命がけです！！
それでもこれをおなかの中にそのままにしておくわけにはいかないので
リスクは高いですが、やむなく嘔吐させました
その後無事にアイスの棒も出て、その子も元気に回復しましたが
もしものことを考えると、ぞっとします！



この他にも、靴下・メガネ・ビニール・鉛筆・コンビニ袋・団子や焼き鳥を串ごと・パンツ・ボール
梅干や果実の種・雑巾・輪ゴム・ヘアピン
たまねぎ・ねぎ・チョコレートなどの毒物・お菓子の乾燥剤・・・

などなど、などなど・・・
数え上げたらきりがありません！

よく飼い主さんには
「この子ったらゴミ箱あさるのが好きで（笑）」とか
「この間おもちゃ食べちゃったけど、そのうち出ますよね（笑）」なーんて
おっしゃる方がいますが・・・・

そういう方は、あまりにも異物に関する認識が低すぎます！！
自分自身やお子さんがそうなった時にも、同じように笑えるのでしょうか？

人間と同じくワンちゃん、ネコちゃんも異物を食べてしまうのは命がけです
運がよければ吐いたり、便から出てきますが・・・
悪ければ腸閉塞や胃や腸を突き破ってしまったり、消化管をごっそり腐らせたり
と早急にオペ必要な状況になったり、場合によってはオペをする間もなく亡くなってしまうこともあります

そうなる前に異物は絶対食べさせてはいけないという強い認識と
正しい知識を持つように心がけてください

そして大抵のものは、食べてすぐであれば吐かせることが出来ますので
何か変なものを食べてしまったら、すぐにご連絡ください！